会社という組織に属していると、部下との人間関係に問題が生じることも起こりがちです。
あなたが上司という立場の場合にも、その人間関係に頭を悩まされることも起こりますよね。
今回の記事では、部下との人間関係を円滑にし、頼れる上司として見てもらえる方法をご紹介します。
Contents
部下に反抗的な態度をとられてしまう
多くの部下のなかには、仕事ができず、頼んだことができない人もいて、こちらがイライラしてしまう原因ともなります。
更には、言うことを聞かないばかりか、時には反抗してくることさえあり、どのように部下をまとめればよいか、言うことを聞かせれば良いか、と悩んでしまう人も多くいることでしょう。
もちろん仕事の内容も分かり、慣れている上司である自分がさっさとやってしまえば、時間的にも内容的にも良いものができると分かっていても、やはり部下を預かっている以上、成長させなければならない、やらせなければならないと考え、仕方なく仕事を頼むことも多くあると思います。
しかし、上司という立場である以上、部下が失敗した際には自分の失敗として、責任を取らなければいけないのは明白です。
挙句の果てに、その部下から反抗的な態度を取られてしまうと、やはり自分で進めれば良かったと後悔し、葛藤してしまうものだと思います。
部下との人間関係を円滑にし、頼れる上司として見てもらえる方法
では、部下との人間関係が悪くて困っている場合、どのように接することができれば、頼れる上司として見てもらう事が出来るのでしょうか。
ここでは、以下の7つの方法について紹介します。
- 部下は出来なくて当然と考える
- 出来るところを9つほめて、出来ないところを1つ指摘する
- 普段から雑談をする
- 笑顔と笑いを取り入れる
- 効果的なリアクション
- 自信を付ける・自分を高める
- 最悪の状況を想定する
順に紹介していきます。
①部下は出来なくて当然と考える
1つ目は、部下は出来なくて当然だという気持ちで臨むことが大切です。
出来ないことでイライラしてしまい、どうしてできないんだという気持ちが先行してしまいがちです。
そうなると、こちらもストレスになるので、出来なくて当たり前、出来ないことは仕方ないと最初から少し諦めた心持ちでいると、イライラすることも減って来るでしょう。
②出来るところを9つほめて、出来ないところを1つ指摘する
2つ目は、出来るところを9つほめて、出来ないところを1つ指摘するという気持ちでいることです。
どんな人でも出来ないことばかり指摘され続ければ、当然イライラしてしまい、反抗的な態度になりがちです。
逆に、出来ていることをたくさんほめ、こちらに対して信頼を持てる人間関係を築いたのち、そのうえで、ここだけ直してほしい、と言われれば、部下もアドバイスとして素直に受け入れることができるでしょう。
③普段から雑談をする
3つ目は、普段から雑談をしてコミュニケーションをとっておくことです。
相手のことを知らなければ、どのように伝えれば響くか、反発することなく素直に聞き入れてもらえるか、が分からず、その伝え方さえ間違ってしまうかもしれません。
部下がどんなことに興味を持っており、どういうタイプの人間なのかをきちんと知っておけば、注意をする際などに、興味を持っていることを例え話として話してみることもできます。
もちろん、雑談をすることで部下も自分に興味を持ってくれているんだと思えるので、上司に対して信頼感を持つきっかけにもなります。
どちらにしても、普段からコミュニケーションを多くとり、良い関係を保っておくことは、とても大切です。
④笑顔と笑いを取り入れる
常に自然体でいる人や笑顔や笑いが絶えない人の周りには人が集まりやすいとされています。というのは、その場にいる人みんなが前向きになれるからです。
部下や上司との人間関係が悪い状況だとしても大丈夫です。まずは笑顔を取り入れて形から入るように心がけてみましょう。もちろん、人間関係が良くない状況から笑顔を取り入れるのは大変かもしれませんが、笑顔によって体を動かすと、自然と感情も前向きな方向に引き寄せられるとされています。
なので、上司や部下との人間関係を良好にしたいのであれば、まずは笑顔からトイ理れてみる様にしましょう。
⑤効果的なリアクション
人間関係を良好に住ませるためには、効果的なリアクションをしてあげることが大切です。
相手が望む・ポジティブに成れるようなリアクションを心がけることで、部下(相手)が安心できるようになるのです。
相手の反応がイマイチの場合、発言に億劫になったり、イマイチ意見を言いづらくなったりするものです。そのため、まずは、相手の反応に対して、相手が望むと思われる反応を返してあげる様にしましょう。
⑥自信を付ける・自分を高める
自分の自信を付けることも効果的です。
自信を付けることで、部下との人間関係に対しての自信も付きます。不安になりながら接するのと、自信をもって接するのでは部下から返ってくる信頼の大きさも異なります。
また、身体の大きさと自身の大きさは比例します。イメージしてみてください。身体の大きいサラリーマンとひょろくて小さいサラリーマン。どちらの方が頼れる人というイメージでしょうか。明らかに前者ですよね。
自信を付けるために何をすればよいか分からない場合には、まずはデスクに向き合うのではなく、身体を鍛えてみるのも手段の一つです。
⑦最悪の状況を想定する
部下との人間関係が悪い場合、仕事において最悪の状況を想定しましょう。この最悪の状況というのは人それぞれ異なるでしょうが、この最悪の状況を回避する為に行動してみても良いかもしれません。
最悪の状況を回避する為に、部下とどのような行動をすべきか?人間関係が悪いままでよいのか?おそらくは優先順位が決まってくるかと思います。
その優先順位を元に行動してみても良いでしょう。
部下と一緒に自分も成長していると思うことが大切
上司として心がけたいのは、部下と一緒に自分も成長していると思うことが大切でしょう。
今は社内での立場もあがり上司となっている人でも、自分が部下であった時代も当然あるでしょうし、今もトップに立っていない限り、上司から見れば自分も部下に当たります。
自分を振り返ってみて、どういう上司が好かれていたか、どういう上司を自分は好印象に思っていたかをもう一度思い出し、そんな上司になるのだと自分も成長するつもりで部下と接していくようにすれば、自分も一緒に成長できて理想の上司になっていけるので、楽しめると思います。
また、自分と同じ立場の人と比べてみるのもいいかもしれません。
まずは対象となる同じ立場の人を探します。
そして、自分の中で勝手に、自分とその人で、どちらが優れた上司であるのか?と、競ってみて、その人よりも優れているところを見つけ、自分でそのことを褒めていくように心がけます。
そうすると自然に、自分の良いところを見るようになるので、悪いところや部下の悪いところなど、ネガティブなところばかりをみなくて済むようになり、より楽しめるのではないでしょうか。
強い指導者であることを誇示しようとするのは間違い
私自身も、はじめて部下を持った時は、異動をしたばかりで、その場所では部下の方が仕事の歴が長く、私も遠慮して部下を指導するようなところがありました。
しかし、上司なのだからそれではいけないと思い直し、強い指導者であることを誇示するために、間違いを正したり、指摘ばかりをするようになりました。
そうなると部下は全くついて来なくなり、こちらの言うことは聞かない、自己流で仕事をするようになってしまい、収集がつかなくなってしまいました。
そんな状態に陥って参っていた時、に同じ立場の少し上の先輩から、「まずはたくさん褒めることをやってみると良い」とアドバイスをもらい、実際に褒めること中心に部下と関わっていくと、少しずつ部下が信頼を置くようになってくれ、自然とこちらの言うことも聞いてくれるようになっていきました。
前述にあるように、そもそも出来なくても当然、たくさん褒める、ということを意識し、実践したおかげで、部下との関係性も改善され、仕事もやり易くなり、早い段階で気づき、アドバイスをもらえたおかげだと思っています。
まとめ
部下は決して敵ではありません。
上司である自分のこと、さらには会社を支え、一緒に成長してくれる良き仲間のはずです。
仲間である以上、寛大な心を持ち、出来なくても仕方ない、どうやって成長させてやろうか?または、どうやって良い関係を築いていこうか、とゲーム的な感覚で、楽しみながら自らも一緒に上司としてのスキルを伸ばしていけば、ストレスも少なくなっていくことでしょう。
部下の良いところに目を向け、良いところを存分に伸ばしながら、改善点も少しずつ直していく。
そうして、部下からの信頼を勝ち取れば、自然と部下もついてきてくれるはずです。